第25回日本産業精神保健学会 大会長ご挨拶
この度、2018年6月30日(土)および7月1日(日)に「第25回日本産業精神保健学会」を北里大学白金キャンパスにて開催する運びとなりました。
関係者一同力をあわせて準備し、できるだけ多くの皆様にご興味をもっていただけるよう頑張って準備をしてまいりたいと思っております。
今回のテーマは「産業精神保健の透明化と標準化」です。私自身は「嘱託産業医として企業に雇用されている精神科医」、「外部の医療機関で産業医の依頼を受け手診療に当たる精神科医」、「大学医学部の精神科で、精神科産業医を育てる教育機関の担当者」という3つの面から産業精神保健に関わっておりますが、この3つの目的が同じ方向を向いているとはいえず悩むことも多々あります。また、産業精神保健活動の実践において非常に重要な役割を担っている産業看護職、心理職、PSWの担う役割や他職種との連携についてもはっきりしない部分が数多く残されています。
近年、臨床領域でも、透明化と標準化は重要なテーマになっています。本学会を通じて、産業精神保健領域において透明化と標準化に向けてもっと議論が必要なことは何かが少しでも明確になればと考えております。
大村智特別栄誉教授というノーベル賞受賞者を生んだ白金キャンパスに多くの方が参加してくださいますよう、よろしくお願いいたします。
平成30年2月吉日
第25回日本産業精神保健学会
大会長 宮 岡 等
(北里大学医学部精神科学主任教授、北里大学東病院長)